寒い季節になると活躍するキルティングコート。
しかし「なんだかおばさんっぽいかも…」と敬遠してしまっていませんか?実は選び方や着こなし次第で、キルティングコートはぐっと垢抜けて見せることができる優秀アイテム。
本記事では、おばさんぽく見えないためのポイントや、今っぽく着こなすコツを詳しくご紹介します。
キルティングコートの流行とおばさんっぽさ
キルティングコートとは?基本情報と素材
キルティングコートは、中綿を布地で挟み、独特のステッチで固定したアウターのことを指します。
最大の特徴は、軽量でありながらしっかりとした保温性があること。
そのため、冬はもちろん、季節の変わり目にも活躍する万能なアイテムです。
主にナイロンやポリエステル素材が使われますが、最近では高級感のあるウールやベロア、さらにエコ素材や撥水加工された高機能素材まで、バリエーションが広がっています。
デザインもシンプルなものから個性派まで豊富にそろい、ファッション性と実用性のバランスが取れたアウターとして注目されています。
おばさんっぽく見える理由と年齢層
キルティングコートが「おばさんっぽい」と言われてしまう理由には、いくつかの要因があります。
まず、シルエットが丸みを帯びていて、身体のラインが見えにくく、着ぶくれして見えることがある点。
また、機能性重視のデザインが多く、ファッションよりも防寒目的が優先されがちなのも理由のひとつです。
特に40代以上の女性に愛用されているイメージが強いため、若い世代がそのまま着ると、やや“借り物感”が出てしまい、古臭く見えてしまう傾向があります。
ですが、逆に言えばそのイメージを覆すスタイリングができれば、誰でも洗練された印象を演出することができます。
春におすすめのキルティングコートとは
春に選びたいキルティングコートは、重く見えない薄手の軽量タイプが理想です。
生地もマットな質感より、ややツヤ感のあるものや軽やかな風合いの素材を選ぶと、季節感を演出できます。
カラーは、アイボリーやペールトーン、ミントグリーン、ラベンダーなど、春らしい淡い色味が人気。
明るいカラーは顔映りも良く、コーデ全体が軽やかに見えます。
また、ショート丈やノーカラータイプを選ぶことで、春らしい抜け感を出しやすくなります。
春の冷え対策としても重宝されるため、1枚持っておくと便利なアイテムです。
キルティングコートをおしゃれに見せる着こなし術
デザイン別コーディネート提案
- ロングタイプ:スキニーパンツやタイトスカートと合わせて縦ラインを強調し、全体的にスタイルアップを狙いましょう。
特にブラックのロングキルティングは大人っぽさがあり、ヒールやロングブーツと合わせると洗練された印象に。 - ショートタイプ:ハイウエストのパンツやスカートと合わせて脚長効果を出しやすく、全体の重心が上がってスタイルがよく見えます。
インナーを明るめにすると、軽さが出て春らしいコーデになります。 - ベルト付きタイプ:ウエストマークをすることでメリハリが出て女性らしいシルエットに。
ワンピースやロングスカートと合わせてもバランスが取りやすく、フェミニンさを演出できます。
色味や素材選びのコツ
- ベージュやカーキよりも、ブラックやネイビーで引き締めると都会的でモダンな印象に。
さらに、くすみ系グリーンやグレージュなどのニュアンスカラーも今どきでおすすめ。 - 光沢のある素材や、立体感のあるステッチが入ったデザインを選ぶと高見えします。
マット過ぎる素材よりも、ややツヤ感のある素材の方がカジュアルになりすぎず、きれいめに仕上がります。 - 素材の厚みにも注目。
薄手で軽い素材なら春にも快適に使え、ボリュームが出すぎずバランスの良いスタイルを作りやすくなります。
スニーカーやパンツとのバランス
- 白スニーカーと合わせると抜け感が出てカジュアルに。
季節感も出せて、春や秋の軽やかなコーデにぴったりです。 - センタープレスのパンツやスリムデニムでバランスよく見せるのがコツ。
スキニータイプだけでなく、テーパードパンツやクロップド丈のパンツでもすっきりとまとまりやすくなります。 - 足元にボリュームがある場合は、上半身はスッキリとまとめるなど、バランスを取る意識が重要。
フラットシューズやローファーでもスタイルアップできる組み合わせを心がけましょう。
キルティングコートの似合う人とは?
似合わない人の特徴と改善ポイント
- 身長が低めで丸顔の方は、ボリュームが出すぎないように要注意。
特にロング丈や中綿が厚めのデザインは、重心が下がりがちになり、全体のバランスを崩してしまう可能性があります。
できるだけショート丈や軽量タイプを選び、すっきりとした印象に仕上げましょう。 - ストールや帽子で視線を上に集めると、全体のバランスが整います。
また、首元をVネックやノーカラーですっきり見せることで、顔周りが引き締まり、シャープな印象を与えることができます。 - 足元に少し高さのあるシューズを合わせるのも効果的。
ショートブーツやヒール付きのブーツを選ぶことで、身長を補いながらスタイル全体を縦長に見せる工夫ができます。
大人に似合うキルティングコートランキング
- ノーカラーのロングタイプ:首元がすっきりして見え、インナーで個性を演出できる点が魅力。
マフラーやタートルネックとの相性も抜群です。 - Vネック×ベルト付きデザイン:ウエストマークによってシルエットにメリハリが出て、きれいめな印象に仕上がります。
通勤にもお出かけにも使いやすい万能デザイン。 - スリット入りの軽量ショートタイプ:動きやすさとスタイルアップを両立できるデザイン。
特にアクティブなシーンや子育て中のママにもおすすめ。
流行りのシルエットとスタイル
近年は「ゆったり×Iライン」がトレンド。
ドロップショルダーやオーバーサイズのシルエットを活かしつつ、ボトムにはスキニーパンツやテーパードパンツなど細身のアイテムを合わせて、バランス良く仕上げるのがコツです。
レイヤードスタイルも注目されており、ロングシャツやフーディーと組み合わせて、カジュアルダウンするスタイルも人気。
全体をニュートラルカラーでまとめると、大人っぽく洗練された印象になります。
ロングとショートのキルティングコート比較
それぞれのメリットとデメリット
- ロング:防寒性◎で、真冬でもしっかりと体を温めてくれるのが魅力。
縦長のラインを意識した着こなしでスタイルアップも期待できます。
ただし、生地にボリュームがあるものは重たく見えやすく、低身長の方は着こなしに工夫が必要です。
ヒールやベルトでバランスを取ると◎。 - ショート:軽快さ◎で、さっと羽織れる手軽さと動きやすさがポイント。
カジュアルな印象になりやすいため、スカートやフェミニンなアイテムと組み合わせて女性らしさをプラスするのがおすすめ。
下半身のシルエットが出やすいので、ボトム選びが重要です。 - ミディアム丈:ロングとショートの中間で、最もバランスの良い選択肢。
腰回りをカバーしながらも重くなりすぎず、スタイルにメリハリを出しやすいです。
シーン別で見るコーディネート
- 通勤:ロング×ワイドパンツ+パンプスで、落ち着いた大人の印象に。
インナーにシャツやニットを入れると、オフィスでも浮かないきれいめコーデが完成。 - お出かけ:ショート×デニム+スニーカーで、カジュアルながらも軽快に。
インナーをボーダーやカラーアイテムにすると、遊び心のあるスタイリングになります。 - 買い物や送り迎え:ミディアム丈×スウェットパンツ+バレエシューズなど、動きやすさ重視のスタイルでもきちんと感をキープできます。
人気ブランドとアイテム紹介
- UNIQLO:ライトキルティングジャケットは軽量でインナーダウンとしても使える万能アイテム。
カラー展開も豊富で、コーデの幅が広がります。 - BEAMS:オーバーサイズキルトコートはシルエットが今っぽく、1枚でおしゃれ見え。
特にノーカラータイプはレイヤードしやすく人気です。 - ZARA:中綿入りショートブルゾンはデザイン性が高く、都会的な印象を演出。
キルティング模様もトレンド感があり、他とは違う着こなしを楽しめます。 - GU:トレンドを押さえたプチプラで、初めてキルティングコートに挑戦する人にもおすすめ。
丈のバリエーションも多く、選びやすいです。
キルティングコートのトレンドと流行
過去の流行との違いは?
以前は「お母さん感」が強かったキルティングコートも、現在ではそのイメージが大きく変化しています。
かつては防寒性や実用性が重視され、ゆったりとした丸みのあるシルエットや、くすんだベージュ・ブラウンなどの色味が主流でしたが、今ではファッション性が高まり、スタイリッシュな印象を与えるアイテムへと進化しています。
たとえば、ウエストにベルトが付いていたり、切り替えやスリットの入ったデザイン、シャープなVネックやノーカラーなど、細部にこだわった作りが増加。
さらに、素材やステッチのデザインもバリエーションが豊富になり、「若見え」や「高見え」が叶いやすくなっています。
今後のトレンド予測
今後はよりミニマルでシンプルなデザインが中心となりそうです。
無駄な装飾をそぎ落とし、シルエットと素材で魅せるスタイルが主流に。
特に、撥水性や通気性、軽量性など機能面でも優れた高機能素材に注目が集まっています。
また、地球環境への配慮から、再生素材やエコ素材を使用したサステナブルなキルティングコートも増加傾向。
ファッションとエシカル消費を両立できるアイテムとして、多くのブランドが取り入れています。
カラー面では、くすみ系のニュアンスカラーやニュートラルトーンが今後の鍵となるでしょう。
セレブやモデルの着こなし
海外セレブやファッションモデルの間では、キルティングコートをラグジュアリーに着こなすスタイルが人気です。
たとえば、ベルト付きのロングキルティングをドレスのように羽織り、ヒールやクラッチバッグでエレガントにまとめるスタイルが目立ちます。
インナーにワントーンコーデを取り入れて抜け感を出したり、あえてスポーティなスニーカーやキャップを合わせてハズしを加えるなど、上級者らしい着こなしも注目されています。
また、カラー使いでもセレブは一歩先を行っており、鮮やかなグリーンやロイヤルブルー、メタリックカラーのキルティングなど、個性を楽しむ姿が見られます。
まとめ
「おばさんっぽい」と言われがちなキルティングコートも、選び方と着こなし次第でぐっと今っぽく、おしゃれに仕上げることができます。
自分に合った丈感・カラー・デザインを選び、バランスよくコーディネートを楽しんでみましょう。