スマホで誰かに電話をかけたとき、「話し中」や「プープー」という音が鳴り、何度かけても繋がらないことはありませんか？このような状況に遭遇したとき、「本当に通話中なのか？」「もしかして着信拒否されてる？」と不安になる方も多いはずです。
とくに大切な連絡や緊急の用件があると、相手の状況を正確に知りたいものです。
本記事では、電話が常に話し中になる理由や、それが着信拒否によるものかを見分けるためのポイントを、具体例を交えて分かりやすく解説します。
キャリアごとの違いやスマホの設定も紹介するので、「いつも話し中で困っている」「相手に拒否されてるのか知りたい」という方は、ぜひ最後まで読んでください。
電話が話し中か着信拒否かの基本的な違い
話し中とは何か
電話をかけた際に「プープー」という短く連続した音が鳴り、通話が成立しない状態を「話し中」と呼びます。
この音は、一般的に相手の回線がすでに使用中で新たな通話を受け付けられないことを示しています。
たとえば、固定電話で誰かが長電話をしている場合や、受話器が誤って外れている場合にも同様の音が鳴ります。
携帯電話では、通話中であるにもかかわらず発信が可能な仕様になっていても、ネットワークが一時的に混雑していたり、通信障害や通信制限によって話し中のような挙動が起きることもあります。
また、LINE通話や他のアプリ通話中で音声回線が塞がっているときも、通常の通話が「話し中」となるケースがあります。
着信拒否とは何か
着信拒否は、相手が特定の番号や非通知からの電話を受け取らないよう意図的に設定している状態です。
スマートフォンや各キャリアの通話設定、あるいはセキュリティアプリを使うことで、あらかじめ登録した番号からの着信を遮断することができます。
発信側には呼び出し音が鳴らず、すぐに通話終了のアナウンスが流れたり、無音のまま留守番電話に転送されたりすることもあります。
中には、呼び出し音が1回だけ鳴ってすぐに切れるパターンもあり、これも着信拒否設定の一種とされています。
非通知やフリーダイヤルなどを自動的にブロックする機能も広く使われています。
両者の主要な違い
「話し中」は物理的・技術的に通話が不可能な状況で、回線が使用中や混雑中などシステム側の状態によって発生します。
一方「着信拒否」は、相手の端末設定やアプリによって意図的に受信を遮断している状態です。
聞こえる音にも違いがあり、「話し中」は短く繰り返すビープ音や通話中のアナウンスが流れるのに対し、「着信拒否」は呼び出し音が鳴らなかったり即時に切断されたりします。
つまり、話し中は一時的な状況である可能性が高く、時間を置けば繋がることが多いのに対し、着信拒否は継続的に通話が不可能な場合が多いのが特徴です。
話し中の場合の特徴
通話中のアナウンス
多くのキャリアでは、相手が通話中の場合「おかけになった電話は、通話中のためおつなぎできません」というアナウンスが自動的に流れます。
これはネットワークが相手の通話中であることを検出したうえで流す案内音声であり、明確に「話し中」であるということを発信者に伝えるためのものです。
また、このアナウンスが流れるタイミングはほとんどの場合、発信直後の数秒内で、呼び出し音が鳴ることなく終了するのが特徴です。
なお、キャリアや契約内容によっては、このメッセージの内容や有無が若干異なることがあるため、普段利用している通信会社でどのような挙動になるかを一度確認しておくと安心です。
接続状態の確認
何度か時間を空けてかけ直すと、通話が可能になる場合は「話し中」であったと判断できます。
通話が終わり相手の回線が空けば、次の着信でつながる可能性があるため、間隔を空けて数回試すのが有効です。
たとえば5分後、10分後、1時間後と時間を変えてかけてみると、相手の通話が終了しているタイミングにあたることもあります。
これに対して、どれだけ間隔を空けても常に同じ挙動（呼び出し音なしで即終了など）が繰り返される場合は、別の原因を疑った方が良いかもしれません。
繋がるかどうかの変化を見ることは、話し中か否かを判断するうえで非常に有効な手段です。
発信者の画面表示
スマートフォンの機種やOSのバージョンによって、発信時の画面表示が変わることがあります。
たとえばiPhoneでは、相手が通話中であれば「話し中」と表示されるか、すぐに切断される表示になることが一般的です。
Android端末でも、通話が成立しない場合は「通話できません」や「通話中」といった案内が表示されることがあります。
さらに、アプリ通話中で通常の電話が塞がっている場合でも、機種によっては「話し中」と表示されることがあるため、端末側の仕様にも注意が必要です。
表示内容を冷静に観察することで、通話不能の原因が相手の通話中によるものかどうかをある程度推測できます。
着信拒否の特徴
ブロックされた場合のアナウンス
着信拒否設定をされていると、発信者側には通常の呼び出し音が鳴らず、「電波の届かない場所にいるか、電源が入っていないためおつなぎできません」などといった自動アナウンスが流れることがあります。
このアナウンスは一見すると電波状況の悪さや電源オフを示唆しているように感じますが、実際には着信拒否の設定によるものであることも少なくありません。
特にこのメッセージが毎回同じ内容で、かつ時間を変えても状況が変わらない場合は、拒否設定によって着信が遮断されている可能性が高いといえます。
また、スマートフォンに搭載された通話管理アプリやセキュリティアプリによるブロックでも、同様のアナウンスが出ることがあります。
応答がない理由
何度電話をかけても相手が出ず、すぐに切れる、あるいは留守番電話に自動で接続されるといった状況が続く場合、着信拒否または通話制限がかかっている可能性があります。
特に、呼び出し音が1秒も鳴らずに切断されるような場合は、単なる通話不在ではなく、相手側の明確な設定による拒否であると疑われます。
また、着信が即座に「通話終了」と表示されるような場合も、ブロックの可能性が考えられます。
こうした挙動が続く場合は、別の連絡手段で確認を取るのが望ましいです。
電話番号の登録状況
相手があなたの電話番号を連絡先に登録していない場合、「知らない番号からの着信をブロック」や「非通知を拒否」といった機能により、自動的に着信が拒否されることがあります。
とくに最近のスマートフォンや通話管理アプリには、スパム対策機能としてこうしたフィルターが搭載されており、連絡帳に登録されていない番号は一律で拒否するといった設定が可能です。
また、非通知設定での発信や、050番号、フリーダイヤルなど特定の番号区分も、設定次第では自動的に拒否される対象となります。
相手に確実に通話を届けたい場合は、番号の通知設定を見直したり、SMSやSNSを使って一度連絡を取るなどの工夫が有効です。
各キャリアでの違い
ドコモの設定と状況
ドコモでは相手が通話中の際、「話し中」と明確に表示され、発信者には短いビープ音や「おかけになった電話は通話中です」といったアナウンスが流れることがあります。
これは音声ネットワークの状態をリアルタイムに反映したもので、通話回線がふさがっていることを示しています。
一方、相手が着信拒否設定をしている場合、「お客様のご都合によりおつなぎできません」や「電源が入っていないか、電波の届かない場所にいます」といった曖昧なアナウンスが再生されるケースがあります。
これは一見電波の問題のように感じられますが、実際は着信拒否によって発信が遮断されている可能性が高いです。
また、ドコモでは「スマート留守電」や「伝言メモ」といった留守番電話サービスが標準で備わっており、相手が着信に出られない場合でも録音対応されることがあります。
こうしたサービスの挙動も、話し中や拒否を見分ける手がかりとなります。
auでの通話中と拒否の見分け方
auでは通話中の相手に電話をかけた場合、「通話中です」と画面に表示され、ビープ音やアナウンスが流れずにそのまま切断される仕様が多く見られます。
これは他のキャリアに比べて簡潔な通知であり、通話ができない理由がはっきり伝わらないこともあります。
一方で、着信拒否されている場合は、発信後すぐに切断される、または留守電に転送されることがほとんどです。
auでは「迷惑電話撃退サービス」や「着信お断りサービス」といったオプションが用意されており、これらの機能を通じて特定の番号を拒否することが可能です。
たとえば、営業電話や不明な番号を自動的に拒否するような設定がなされていると、発信者側には何の通知もなく通話が終了するため、着信拒否との判断が難しくなります。
ソフトバンクの対応
ソフトバンクの場合、相手が通話中であれば「ただいま電話に出ることができません」「話し中です」といった音声ガイダンスが流れることが一般的です。
この案内は比較的明確で、発信者は通話中であるとすぐに理解できるようになっています。
着信拒否時は、呼び出し音がまったく鳴らずに即座に留守番電話へ転送される、あるいは切断されるといったパターンが多く、他のキャリアと同様に判断が難しい場合もあります。
ソフトバンクユーザーはiPhone・Androidいずれの機種でも「設定」→「電話」→「着信拒否設定」から特定の番号をブロックできます。
また、迷惑電話対策として「ナンバーブロック」サービスを利用している場合、着信拒否された側は何の通知もなく通話終了となることもあります。
こうした機能を活用しているかどうかで、着信拒否の挙動は変わるため、相手がどの設定をしているかを知るのは容易ではありません。
まとめ
電話をかけても繋がらず「話し中」が続くと、相手が本当に通話中なのか、意図的に着信を拒否されているのか気になるものです。
本記事では、「話し中」と「着信拒否」の違いをアナウンス音や画面表示、応答の有無から整理し、どちらの状態なのかを判断するための視点を紹介しました。
また、ドコモ・au・ソフトバンクといった主要キャリアごとの挙動の違いにも触れたことで、具体的な見分けのヒントも得られたのではないでしょうか。
相手にきちんと連絡を取りたいときこそ、今回の情報を活かして冷静に状況を判断しましょう。
無理に何度もかけるのではなく、LINEなど別の連絡手段も活用して相手とのトラブルを防ぐことが大切です。
