模型制作をしていると、「もっと手軽に、しかも安く使える筆はないかな?」と思うこと、ありませんか?
そんなときに目に留まったのが、100均で売られているネイル用筆。
一見、ネイルアート専用に見えるこの筆が、模型制作でも活躍してくれるんです。
今回は、実際に試してみた感想や、メリット・デメリット、長持ちさせるコツまで、初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
1. ネイル用筆ってどんな筆?まずは基本を知ろう

ネイル用筆の種類(平筆・細筆・アート筆など)
ネイル用筆には、形や毛先の違いでさまざまな種類があります。
平筆は広い面を塗るのに向いており、細筆は細かいラインや模様を描くのにぴったり。
アート筆はネイルアート専用で、繊細なタッチが可能です。
模型用筆との構造の違い
模型用筆は塗料の含みや耐久性を重視して作られています。
一方、ネイル用筆はジェルやマニキュアをムラなく塗れるように設計されています。
毛のコシや柔らかさが違うので、仕上がりにも個性が出ます。
100均で買えるネイル用筆のブランド・価格帯
ダイソー、セリア、キャンドゥなどでは、1本110円(税込)から手に入ります。
デザインもおしゃれで、持ち手の太さや長さも商品によってさまざまです。
2. 100均ネイル用筆を模型制作に使うメリットとデメリット

メリット(コスパ・入手のしやすさ・形状の豊富さ)
- 安価なので試しやすい
- 店舗数が多く入手が簡単
- 平筆・細筆・斜め筆など種類が豊富
デメリット(耐久性・毛先のバラつき・塗料の持ち)
- 長時間の使用で毛先が開きやすい
- 同じ商品でも品質に差があることも
- 模型用塗料では毛の痛みが早い場合あり
模型用筆との比較表(サイズ・毛質・価格)
項目 | ネイル用筆(100均) | 模型用筆 |
---|---|---|
価格 | 110円〜 | 300〜1000円前後 |
毛質 | 柔らかめ | 種類により硬軟あり |
耐久性 | やや低め | 高め |
入手のしやすさ | ◎ | ○ |
3. 実際に試してみた!塗装・細部作業での使用感

アクリル塗料での塗りやすさ
アクリル塗料ではスムーズに塗れて、ムラも少なめ。
特に平筆は広い面を一気に塗るときに活躍しました。
エナメル塗料での仕上がり
エナメル塗料はやや毛先が柔らかすぎて、細かいコントロールが難しい場面もありました。
ただ、柔らかい分、やさしいタッチのグラデーションは出しやすいです。
細部塗装・ウェザリング・ドライブラシでの活用
細筆はフィギュアの瞳やアクセサリー部分などの細部塗装に便利。
毛先が細いので、ウェザリングやドライブラシにも応用できます。
4. SNSや模型ユーザーのリアルな口コミ

TwitterやInstagramでの評価まとめ
SNSでは「コスパ最高」「毛が柔らかく細部作業に良い」といった声が多く見られました。
一方で「耐久性は低めなので消耗品と割り切って使うのがおすすめ」という意見も目立ちます。
よくある失敗談とその対策
- 失敗例:毛が広がって塗料がはみ出す
- 対策:使用後すぐに水や薄め液で洗い、形を整えて乾燥させる
プロ模型制作者が語る代用可能シーン
「試作用や色味確認のための塗装では十分使える」という声がありました。
本格仕上げより、ラフな作業や短時間の塗装向きとのこと。
5. おすすめの活用法と長持ちさせる工夫

作業別おすすめ(細部塗装・スミ入れ・トップコート)
- 細部塗装:細筆で小さなパーツを塗る
- スミ入れ:柔らかめの毛で溝にスッと流す
- トップコート:平筆でムラなく仕上げ
筆を長持ちさせる洗浄方法(溶剤別)
- アクリル塗料 → 水や専用クリーナー
- エナメル塗料 → エナメル溶剤
- ラッカー塗料 → 専用薄め液
毛先の型崩れを防ぐ保管術
- 使用後は形を整えて乾燥
- 筆キャップを付けて保管
- 立てる場合は毛先を上にする
6. 模型制作用の筆と使い分けるコツ

ネイル用筆で十分な作業
- 下地塗り
- 簡易的な色分け
- ウェザリングのぼかし
模型専用筆を使ったほうが良い作業
- 精密なライン塗り
- 長時間の塗装作業
- 高級仕上げやコンテスト用作品
コストを抑えた“ハイブリッド運用”法
日常の作業や試作用は100均ネイル筆、本番や重要な部分は模型専用筆と使い分けると経済的で効率的です。
7. まとめ:100均ネイル用筆は工夫次第で十分戦える
100均のネイル用筆は、工夫して使えば模型制作の心強い味方になります。
特に「まずは試してみたい」「安く揃えたい」という初心者さんにはぴったり。
消耗品と割り切って、いろいろな形状を試しながら、自分に合った一本を見つけてみてください。